いままで乗ってきた車はAT車ならバックアラーム(リバースチャイム)がついてました。ピーピーとか、ポーンポーンという音です。ゴルフはこれがない。輸入車は標準仕様ではこれがないのが普通らしい。オプションで設定はあるが、パーツ価格自体で1万円以上のお値段。とってももったいないのでつける気がしない。ホンダ車のミツバ製インターロックコントロールRK-0275 (キンコンキンコンっていうやつですね)なんかも人気のようだが、こちらも中古でも3000円くらいするようだ。
そこで、この手のアラームの定番であるPanasonicのEB2122という電子ブザーを設置することにした。定価で680円とリーズナブルで1974年に発売された定番中の定番ブザー。EB2122は、12V電源でピーピーと断続音が鳴るフリッカータイプという仕様。消費電流は20mAと書いてある。また、小さいってのも重要なポイント。
設置場所の候補は、センターコンソール内、リアハッチ内とラゲッジ左側の内容カーペットの中くらいか? センターコンソールでシフトノブ周辺から鳴るのも良さそうだが、バック信号確保がめんどうそう。ここだとDiscoverproの裏側からかな~?。リアゲートハッチ内に設置するのが一番簡単そうだ。バック信号はバックランプから直接取れるし、後ろの方から音が聞こえるのもいい。ただ、ちょっと心配になったのが、ブザーの長期信頼性。本体は両面テープで貼り付けたいが、リアゲート内って夏は暑くなりそうだし、ゲートの開閉の度に衝撃が加わるので、剥がれ落ちたり、衝撃とか熱でブザーが故障しないか?という点。
結論は、ラゲッジ左側のサイドパネルのカーペットの裏側。ここには、オプションでつけたパークディスタンスコントロールのユニットがあり、すでにバック信号も導入されているはずだし、熱や衝撃的にも問題なし。しかもこのパネル上部には通気用にメッシュ状の穴もあいてて、音がうまく拡散できる効果もありそうってことで。
最初にハッチゲート真下のパネルを剥がします(赤↑)。リムーバーで片端ちょっと持ちあげて、あとは真上に引っ張りあげます。これを取らないとサイドパネルが外せないようになっています。サイドパネルは、二か所にトルクビス(T25)があるので、これを抜きます。あとは、下の方からバリバリって引っ張ると簡単に剥がせます。最後はシートベルトの部分にちょっとだけ複雑に入り込んでるので、よく観察しながらはずします。
最初に(赤↑) 次はT25を2本(赤○) |
上側のT25 シートベルトのところです |
こちらはリアゲート直下のT25 |
内装パネルとカーペットをめくると、こんな感じです。オプションのパークディスタンスコントロールのコントロールユニットが貼り付けてあり、その上にブザーユニットが貼り付けてありました。両方とも両面テープで張ってるだけですね。ちょうどコントロールユニットの右側(前側)にスペースがあったんで、そこにEB2122を貼り付けました。EB2122は、バック信号の12V+とアースだけ取ればよいので、バック信号はPDCに入っているバック信号から分岐。この配線はハッチゲート上部のバックランプ配線から分岐して、Cピラー通ってここまで来てました:本当はこの白い配線の束の中にバックランプの配線もあるのですが、全部白いコードなので、ここから分岐するには検電テスターで探さないといけません。アースは共通のアースポイントがコントロールユニット左側にあるので、ここにつなぎました。これで内装をもとにもどせば完成! のはずでしたが、、、
EB2122設置前 PDCコントロールユニット等 |
PDCコントロールユニットの隣にEB2122設置 |
|
PDCのユニットにつながる配線は上側4つが4つのソナーセンサーの信号。
その下の3Pコネクタが、1)バック信号(赤だけど黒い被覆有)と、2)アース(黒)と、3)SetUp信号(青)なので、この赤の配線をバック信号として分岐します。
SetUp用の青配線は出荷時アースと結線されてますが、SepUp(距離の校正ですね)完了したら、アースと切り離すようになってるようです。
その下の2Pコネクタはブザー出力の(+)と(-)です。
さて音を聞いてみると、オンジンオフのままシフトをバックに入れると正常にピーピーとなることは確認。しかし、エンジンが回ってる状態だと、ピーピーとならずに、ゲッゲッゲッ、、、という感じで、異常音がします。Webでいろいろ調べてみると、最近のVolkswagenの車のバックランプからの信号は、そのまま使えない場合があるようなことが判明。ランプの明るさをパルス制御しているためなのか?エンジンのオルタネータノイズのためなのかわかりませんが、とにかくきれいな12Vではないので、ブザーが誤動作しているようです。
エンジンオン時異常音 |
エンジンオフ時正常音 |
対策案としては、ノイズ除去のためのフィルター入れるか?あるいはリレー使ってバック信号は単なるSWとして使うか?の二通りあるかと。で、最初にノイズフィルターを入れてみました。BOSSのB15Nというモデルです。ところがこれが失敗。最初の数秒は正常に鳴るもののそのあとやっぱりゲッゲッゲッとなってしまいました。このフィルターはいわゆるローパスフィルターのようですがですが、容量が足りなかったようです。それにこれ結構デカイです。どこに設置するのかも結構悩みました。結局使わないことになったのでよかったけど、うまく行ったら上部パネルの網上のメッシュの上(というか中)に置こうと思ってました。
BOSS B15N |
1kHz 30dB 5kHzで50dBの性能 |
12A 180Wまで使えるようだ |
ノイズフィルターでだめだったので、家に転がってたリレーを入れることにしました。 これでブザーは正常に鳴るようになりました。リレーを設置するのは簡単。PDCユニットの下の鉄板に開いてる穴を使用してビス止めしちゃいました。上記ノイズフィルター買って損しちゃいました。900円くらいだったかな?
エーモンの1245というリレー |
リレーはここに設置 |
ただし、アクセサリーの12Vを引っ張ってくるのが面倒です。 幸いにもラゲッジ右側のサイドパネルにはシガーソケットがあるので、ここから12V取ることに決定。なので、ラゲッジ右サイドもパネルを剥がします。
ラゲッジ右サイド |
シガーソケットのコネクタ |
ラゲッジランプコネクタ |
上部のパネル剥がす際には、パネルについてるシガーソケットとラゲッジランプのコネクタを外します。シガーソケットの(赤/黄緑)の配線がACC.+12Vです。あと、バックアラームとは関係ないのですが、のちのちのためにラゲッジランプの+12Vからも配線を分岐しちゃいました。あとで左側にもラゲッジランプをあとで追加したかったので。配線は、右サイドパネルのカーペットの中を下におろして、リアハッチゲートの直下を左サイドへ向かってカーペットの下を通しました。で、左サイドのカーペットに通したらすぐリレーのところに届きます。あとは配線をうまくまとめてケーブルから異音が出ないようにします。要所にはテサテープですね。ーおわり−
【PR】