学生時代から、何度か魚の剥製を作ったことがあるが、上手くできたのは数少ない。いままで作ったのは、最初がヤマメ、その後アイナメ、シマゾイ、トウベツカジカ、そして、数年前にオショロコマを作ったのが最後。このうち、鑑賞に堪えるものは、シマゾイとトウベツカジカ(ケムシカジカ)。こいつらは皮が厚いので、作りやすかった。
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2001年8月にカズがルアーで始めて魚を釣ったとき、これを剥製にしてあげようと思って、それからずーっと冷蔵庫の中でアルコール漬けになっていたニジマスがあった(3年半!)。 少々、時間が経ちすぎで、肉がしぼんでいているが、なんとか作れそう!
作り方は、自己流。だから上手くならないのだが....。いつも悩むのが、何を中に詰めるか?だ! 紙ねんどとか石膏とか使ったときは、手が真っ白になるせいで、魚の表側まで真っ白になってしまって、苦労した。 壁用の塗り壁材?だと、いい感じだが、皮が薄いと表面がぼこぼこになってしまう(皮が厚ければ問題なし)。
今回は、かるーい紙ねんど(←)というのを見つけた。軽いし、手も白くならなそうな感じ。しかも安い。
まず、かるーい紙ねんどを出して、上にラップを敷く。その上にアルコール漬けのニジマスを置いて、形を整える。あとで、肉を取っても、この上に皮を載せれば、元の形になるはずっていうこと。
エラの下をカットして、ここから頭を上に持ち上げ、エラを取り出す。このあたりの作業から強烈にくさいので注意。
エラの部分から、先をつぶした棒を突き刺し、慎重に皮と肉を引き剥がしていく。ひれの部分は、骨が肉に突き刺さっているので、無理しないように。内側に突き出ているヒレの骨は、あとから内側部分をはさみでカットする。
本当は、これをしたくなかったのだが、肉があまりにも固まっているので(アルコールで)、あきらめて、裏側の皮を側線に沿ってカットした。
こうしないで全部エラ部分から作業した方が、自然な仕上がりになるのだが、今回は仕方がない。
とにかく、中の肉を取り去る。頭の中は、外側だけ残して、なるべく中央部の頭蓋骨はすべて取り除く。特に目と目の間あたりから後ろ側に脳みそ部などがあるので、このあたり取り去る。
あとは、各ひれの付け根部分を丁寧に始末する。
1時間半ほどで、ここまで来た。こんなもんか? プロはもっときれいにするんだろうが、素人はこの辺で根性が尽きる。
裏側の胸ビレが破れてしまった。裏なので気にしないことにする。
最初に作った紙ねんどの土台に、はがした皮を載せて、その上に紙ねんどを盛って行く。土台があると、形が作りやすい(今回初めて土台を作ってみた)。
やっぱり、このかるーい紙ねんどは、手が白くならないし、やわらかいので作業が楽だ! できるだけ、きっちり詰める。あとでどうしてもシュリンクしてしまうので、少しでもしわにならないようにということ。
ひっくり返して、なんとなく剥製っぽくなってきた。このままだと、ひれがちりちりになってしまうので、牛乳パックをカットしたものでゼムクリップを使用して挟み込んでいく。やっと、魚の剥製っぽくなってきた。結構いい感じだ!
(自分にしてはという意味ですよ)
あとは、一ヶ月ほど乾燥する(大きなものならばもっと長期間必要)。しっかり乾燥しないと、塗装したあとで、ぼろぼろ剥がれてきたりするので、注意。 2004年2月11日にここまで作業し、乾燥へ!
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