Aliexpressで$16.73で入手して、さっそくコネクターのピンアサイン調査と、動作確認(SWとLED点灯)を実施。
Park Assist ボタンの点灯 |
Park Distance Control ボタン点灯 |
イルミネーションの点灯 |
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中国のOEMとのことで、各パーツを見ても純正と全く同じ仕様。Tire Pressure SETボタンの下にはワーニング用の橙色LEDがない。イルミ用の白色LEDは全ボタン下にあり、Park AssistボタンとPark Distance Controlボタンの下にはワーニングの橙色LEDが並んでついている。ワーニングLEDが点灯するとイルミの白色はそのボタンだけ消えるようになっているようだ。スイッチはリモコンやキーボードに使われている導電ゴムのスイッチで、一つのボタンに対して二つの導電ゴムSWをパラ接続してあり、信頼性を確保しているようですね。こんなスイッチなのでせいぜい数10mA程度しか流せないことには注意が必要です。電流大きく流すには別途リレーなどつけないといけません。あくまでもON/OFFの信号専用と考えるべきです。
コネクターがないので配線の引き出し方に工夫が必要です。私は、このコネクタ用のターミナル(020型TE製0.50シリーズFターミナル/F020-TE-03505)をネット調達しました(→)。これを直にコネクタのピンに刺しちゃって、上から熱収縮チューブを被せて、隣のターミナルとの接触を回避する方法をとりました。でもこのターミナルはかなり小さい(径が1mmです)ので、圧着用のペンチは細いターミナルを加工可能なものが必要でした。
■コネクターのピンアサインをテスターで調べました。
1pin:GND、
2pin:イルミネーション(ここに+12Vを入れると三つのボタンの下にある白色LEDが点灯、ただし併設の橙色LED点灯時は消灯)、
3pin:Park
Distance Control SWを押すとGNDに落ちる、
4pin:Park
Assist SWを押すとGNDに落ちる、
6pin:Park
Distance Control Warning LED(ここに+12V入れるとの橙色LEDが点灯)、
7pin:Park
Assist Warning LED(ここに+12Vを入れるとの橙色LEDが点灯)、
9pin:Tire
Pressure SETボタンを押すと、10pinとショート、
10pin:Tire
Pressure SETボタンを押すと、9pinとショート
5pinと8pin:未使用
中の基板 イルミのLEDとワーニングのLED |
基板の裏面 |
導電ゴムのスイッチですね |
ちなみに、 標準装備の助手席側のスイッチモジュールのコネクタアサインも調べました。CLなので、アイドルストップのON/OFFボタンしかありませんが、、、。今回はこの配線は4本とも分岐して、運転席側のMulti
Count Panel にパラ接続しています。この4本の配線をパラに繋ぐだけでも、イルミ点灯(白色LED)、アイドリングストップのON/OFFおよびワーニングLED(橙色)の点灯が実現しちゃいます。
1pin:GND、
2pin:イルミネーション(ここに+12Vを入れると三つのボタンの下にある白色LEDが点灯、ただし併設の橙色LED点灯時は消灯)、
4pin:アイドリングストップOFF SWを押すとGNDに落ちる、
7pin:アイドリングストップOFF Warning LED(ここに+12Vを入れると橙色LEDが点灯)、
3、5、6、8、9、10pinは不使用
ネットでサンキューホーンとサンキューハザードの回路を物色。ホーンは短く二回が目的の仕様。ハザードは3回点滅で終了が目標。ただ、いずれも回路はほとんど同じだ。なぜなら、どちらも負パルスを二回出せばよいから(=二回アースに落ちる)。なので、タイマーIC
555を二個ずつ使った回路がよいかな?という結論。一つ目のタイマーは、パルスの間隔を制御、二個目のタイマーはパルス自体の長さを制御する。
サンキューホーンだと、一個目のタイマーでホーンの間隔(0.何秒)を調整し、二個目のタイマーはホーンの発音時間を制御(こちらは0.0何秒?)。
サンキューハザードは、一個目のタイマーでハザードオンで点滅している時間を調整(ここは2〜3秒)。二個目のタイマーはパルスの長さ調整してるだけなので、ここだけ無調整で計算上は0.6秒くらい。 →回路検討の詳細はこちら
サンキューホーン回路 |
サンキューハザード回路 電源とPORはサンキューホーンと共用です |
電源は、この回路図にプラスして、コイルとコンデンサのローパスフィルターをもう一段かませてあります(下の写真)。電源からのノイズで誤動作する(=クラクションが鳴る)のは困るので、ちょっと贅沢にしています。あと、POR(Power On Reset)も十分に取っています。立ち上がり時に誤動作する可能性があるので、電源オンになってもすぐには動かない(トリガーを受け付けないように)ようにしています。
ホーンとハザードの回路基板完成 |
基板を二階建てに |
電源も追加してケースに装着 |
CLの場合、マルチカウントパネルは左にアイドリングストップのストップボタンがあるだけで、右には何のボタンもありません。右に三つのボタンが設定できるようになるので、以下の三つを設定。1)Tire Pressure SETボタンは、サンキューホーン、2) Park Assistボタンには、アイドリングストップのストップボタン(左の配線とパラ接続してどちらでも押せるようにしています)、3)Park Distance Controlボタンは、サンキューハザード。ついでに、ストップランプモニターもつけちゃいました。こちらは別ページで紹介します。
システム全体回路 |
みんカラの皆さんが詳しく紹介していますので、ポイントだけ紹介します。左の写真が助手席サイドパネルの奥にあるBCMへのコネクターです。三つありますが、ハザードの配線は手前のコネクターから引き出します。とにかく、左手の感触だけでコネクタの脱着を行わなければなりません。左の写真はカメラを突っ込んでるからこのように見えますが、自分で覗き込んでもこんなに良く見えません。写真の#42 (茶/赤)がハザード信号(アースに落ちるとハザードがON/OFFする)で、#48 (緑/赤)がハザードのワーニングランプ信号です。このラインは、ワーニングのLEDを点灯するラインですが、ハザードレディ状態(待ち)時には暗めに点灯し、ハザードオン時にはウィンカーと一緒に点滅する電源を供給しています。配線を分岐したら、テサテープを巻き直してから元のコネクターカバーに収納します。
この矢印のところから覗く! |
助手席サイドパネルの奥BCMコネクターカバー |
下に引き出すと二つのコネクターが! |
←の配線から分岐 |
こんな感じで |
|
ホーンの配線は、助手席キックパネル内の一番太い配線の束の中の (茶/赤)のラインから分岐しました(写真撮り忘れ)。この配線もアースに落ちるとホーンが鳴るようになっています。(正確にはホーンリレーがオンするようになっている)
助手席キックパネル内配線束 |
ホーン配線(茶/赤) |
あとは、車に実装です。結構時間がかかりました。作成したモジュールは、センターコンソール下の助手席にある空きスペースに無理やり押し込みました。ちょっとぎりぎりのサイズですね。銀色のパイプは冷却水(ヒーターに使う)が通っているので、結構熱くなりますが、ケースは電子レンジ対応品と書いてあったので大丈夫でしょう。赤く見えるのは、電源オンでLEDが光ってるだけです。LEDは通電確認のためにつけていて、完成したら外しちゃうつもりでしたが、ニッパーの先が入らないのであきらめました。
作成したモジュールはここに(助手席足元) |
■ムービーを撮ってみました。
◆サンキューホーンのムービー
◆サンキューハザードのムービー
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