私は、カラフトマスを釣るようになって何年か経ちました。初めてアタックしたのは2001年。このときには、カラフトマスを甘く見すぎで6lbラインで挑戦して、一本もランディングできず惨敗。次の年以降ようやく少し釣れる様になって来た所。でもやっぱりボースを食らう年もあります。
→釣行レポート 2001(バラシのみ) / 2002 / 2003 / 2004(ボーズ) / 2005 / 2006 / 2007(大漁) / 2010 / 2013 (ボーズ)/ 2015 (ボーズ) / 2017(ボーズ) / 2018(大漁) / 2019 / 2020 / 2021(ボース)→最近の釣果
このページにたどり着いた人の中には、初めてカラフトマス釣りに挑戦する人や、何回か行ってるけど、なかなか釣れないって言う人もいるようです。
どうやって釣るのか?よくわからない方々のために、このページを作りました。間違ってもカラフトマス釣りの達人の方々はご遠慮ください。 私は素人ですので。
【PR】
早いところでは7月から釣れるようですが、一般的には8月、9月が最盛期。お盆頃までは、ギンピカのやる気マンマンのカラフトマスが多いと思います。7月中に道北と釧路あたりから釣れ始めますが、魚影が濃いのは、紋別から知床周辺にかけてかな??
間違いないのは、知床周辺。ウトロ側でも羅臼側でもOKです。とにかく、釣り易くて、真水が流れ込んで居ればOK。小川が流れ込む漁港内などもポイントです。
釣り人がいなくて、カラフトマスの群れを見つければビッグチャンスです。大きな川の河口は釣り禁止に指定されているところがあるので、気をつけてください。
釣れてる時には、釣り人も沢山集まってることが多いので、一つの目安ですが、釣り人がいなくて、カラフトマスの群れが岸近くにいる時が、一番のチャンス。海をよく見てると、結構こういうときもあります。できれば偏光グラスがあった方が良いと思います。よく見てると、群れの動きがわかります。あとは、とにかく粘ること。最後はこれしかない!
カラフトマスは、きっかり2年で川に戻ってくることから、豊漁と不漁を繰り返すことで知られています。1993〜2002年までは、偶数年が豊漁でした。1994年、1996年あたりが、これまでで一番豊漁だったシーズンです。また、豊漁年は回帰時期が少し早い傾向があり、回帰ピークが8月下旬、不漁年は9月上旬となっています。ところが不漁であるはずの2003年に2002年並の豊漁になり、この傾向はいったん崩れて不漁が続いていました。ところが2016年以降はふたたび偶数年が豊漁となり、奇数年は過去最低レベルまで減少がつづいているようです。
さけますセンター発表のデータより
また、豊漁年が入れ替わるのは、親魚の数以外にもカラフトマスの来遊に影響ある因子があることを示していると思われます。カラフトマスの来遊量は、親魚の数のほか、産卵期の降水量と、その後の厳冬期の気温が影響すると考えられています。これは降水量が多いと、川を登って産卵場所までたどり着く親魚が増える。あるいは産卵場所自体が増える。掘り返しによる死滅機会が減ることなどが原因として考えられます。また、厳冬期の気温が低いと、河川が凍結するためにカラフトマスが死亡すると考えられているようです。なので、豊漁年の9月に大雨が降って、その後の冬が暖冬だと、次の豊漁年は大豊漁になるってことかな。
いろんな釣り方があるようですが、私が釣ったことがあるのは、ほとんどルアー一本。浮きを使ったエサ釣りや、浮きを使ってルアー、あるいはフライとか、のべ竿で毛ばりって人も見かけたことがあります。
どれがよく釣れるかっていうのは、難しいですが、コンディションによって違うというのが正解でしょうね。ルアーは比較的どんなときでもOK。だと思います。
群れが極近い時にはルアーだと群れを散らす恐れが強く、こんなときにはフライが強いように思います。こんな場面でルアーしかないときには、は小さなルアーを!
エサ釣りの場合は、浮き下を短くして、赤く染めたイカなどを使うようです。フライは、赤系ストリーマーかな?オレンジのエッグも良い?
基本的にスプーンを使います。7〜18g位のを使いますが、波風が強いときには重いもの、穏やかな昼間にはなるべく小さなルアーを使います(群れを散らさないため)。
食いが落ちた真昼間などに、5gくらいの小さなスプーンが有効。色は好みでしょうが、赤系(蛍光含む)メインで、ゴールドとかカッパー(銅色)もよく使います。ぎらぎら系がだめなときには緑系なんかも良く釣れるときがあります。反対に、波風が強い時や、暗い時には28g位までの大きなルアーも使います。
ダイワの安いスプーンがよく釣れる。チヌーク、クルセイダー、ハーレー、ダンサーなどは定番。あとは、サケ、マス用で売っている、アーキッドとか、ヘリン、ヘリンコンビ。なぜかタスマニアンデビルがよく使われているが、私はこれで釣ったことがありません。フックは弱くなければなんでもいいと思うし、タコベイトは付いても付いてなくても変わらないと思います。ただ、タコがついてるかどうかで、ルアーが泳ぐ深さが多少変わるので気をつけてください。トレブルフックは、スレが多いという人もいますが、あんまり差がないと私は思います。そんなにスレではかかりませんよね?川の流れ込みに突き刺さってる感じの群れを中をルアー引くとか、そういう時は気になるかも知れませんが、普段は問題あると思いません。
基本は、ルアーを沈めないで、表層をスローにストレートに引くこと。群れを見つけたら群れの泳いで行く先に投げること。群れの中にぼっちゃんとやったらだめです(よくやっちゃうのですが...)。特に、波のない時や、港内などでは、なるべく静かに釣った方が結果が良いし、周りの釣り人にも迷惑をかけません。できれば群れをあまり覗き込まないようにしたいですね。魚からも丸見えですから..
カラフトマスの泳層より上をルアーが通過するように引かないとだめのようです。下を引くと見向きもされません。
カラフトマスは結構アゴが硬いので、ヒットしたら、まずは軽くきっちり合わせる。それからはラインが緩まないようにテンションを保つ方が良いようです。緩むとルアーが外されることが多くなります。とにかくドラグを上手く使って寄せることが大事。ドラグは強すぎても、弱すぎてもバラす確率が高くなります。
子供でも釣れるので、あんまり神経質になる必要はありません。
口径が大きく、長い柄があるものが良い。これがないとつらいですよ!これを準備する前によくかかっちゃうんですよね。これでなんどか娘に叱られました。準備している間に、一投目でヒットしたりするんです。
北海道の釣具屋さんには、サケ・マス用ってことで、大きく、柄の長いタモが格安で売ってます。柄はアルミでできていて超軽量(←)。
でもこれは、やっぱりタモ網。ランディングネットではない!! 普通のルアー/フライ用のランディングネットでもやれますが、結構きついです。周りにも迷惑ですから、周りに人が居ないときに楽しんでください。
定番は、塩マスにして、塩焼きで食べることでしょう。秋サケよりは脂があり、長持ちはしないけど、美味しいです。釣りたてなら、チャンチャン焼き(→)もお勧め。あとは、フライも無難に美味しい。刺身にはあまり向いてないという人が多いです。寄生虫(アニサキス)がいる可能性があるので、刺身にする場合には、一度冷凍する必要があります(−20℃以下で24時間必要ですから、一般家庭用の冷蔵庫で冷凍してもだめです)。
メスなら卵を持っているので、イクラのしょうゆ漬けを作ります。
お腹を裂いて、筋子を取り出したら、ぬるま湯でほぐす。お湯が熱すぎると、ほぐしやすいけど、イクラがパンパンになっちゃうので、ほどほどの温度でがんばります。根気があるなら、冷水でやるのがベスト。塩を一つまみ入れた水でやった方がイクラがつぶれ難いようです。
あとは、皮とつぶれたイクラなどをきれいに取り除きます。ここを完璧にやるか否かが、プロとアマチュアの違いです。イクラが白く変色するものが出てきますが、これは気にしなくていいです。時間が経つとオレンジに戻ります。
ここに、酒と、しょうゆを1対1くらいにみりんを少し入れた漬け汁を用意して、どばっと漬け込んじゃいます。お酒の量を増やすと少し硬めに仕上がります。やわらかいのがほしければ、お酒なしがいいかもしれません(保存が利かなくなるので注意必要です)。一晩もすれば、食べられます。
2020/2/11更新
2009.5.6 新規